Chromatic Harmonica LABOのYouTubeチャンネル、本日のアップした曲でオンラインアンサンブルの10曲目となりました。
Chromatic Harmonica LABOのコンセプトの一つに、「ハーモニカの作品を演奏すること」があり、オンラインアンサンブルでもハーモニカ作品を中心にとりあげています。
手元にあるハーモニカの楽譜は数年前に集めたのですが、ほとんどの曲はこれまで演奏したことがなく、オンラインアンサンブルをきっかけに楽譜をちゃんと見始めた状態です。
実際に音に出してみると、面白い曲や楽しい曲が見つかり、個人的には「The Navy Lark」という曲が特に気に入りました。
「The Navy Lark」は1959年のイギリスのコメディー映画で、クラシックのクロマティック・ハーモニカの巨匠「トミー・ライリー」が音楽を担当しています。(私もつい最近知りました)
ちなみにVer.1とVer.2があり、Ver.2は近日公開予定です。
映画も機会がありましたら、是非ご覧ください。
記念すべきオンラインアンサンブルの10曲目は「Rip van Twinkle」です。
「Rip van Twinkle」と調べると「Rip van Winkle」が出てきたり、作曲者もDavid Nelsonだったり、トミー・ライリーだったりと色々と情報が錯綜しています。
推測するに、David Nelsonの作曲で、トミー・ライリーがハーモニカ用に編曲したのでは?!と思っています。
元々はハーモニカの曲ではないにしろ、クロマティック・ハーモニカにとても合った曲です。
合っているとは言え、冒頭や随所に出てくる「替え指奏法」を綺麗に演奏するのは至難の業でもあります。
コンサートなどにおいても、ピアソラの作品をとりあげる機会も多いです。
アルゼンチン・タンゴにも用いられるバンドネオンは、ハーモニカと同じフリー・リードが使われている同族楽器で、音色もとてもよく似ています。
ピアソラ自身もバンドネオン奏者で、ハーモニカも吹いていたことがあるようです。
ピアノデュオ新崎姉妹のお二人もとても興味深い動画を公開されています。
あの「ジャジャジャジャーン」で有名な、ベートーヴェンの交響曲第5番「運命」のピアノ連弾演奏です。
個人的には第二楽章がおすすめです。
オーケストラとピアノデュオの演奏を聴き比べてみるのもとても面白く、それぞれの良さなどだけではなく、曲や楽器についても新たな発見があると思います。
もし可能であればオーケストラのスコアなどを見ながら曲を聴いてみるのもとても面白いです。(ペトルッチというサイトで楽譜が見れます)
ピアノデュオで聴くことにより、より曲の構造などがわかりやすくなり、アナリーゼ(楽曲分析)にもとてもいいと思っています。
そして、「とやめん」も新たな曲をアップしています。
以前から曲は知っていたものの、今回クラシック・ギターの大橋俊希さん、チェロの井上貴信さんと一緒に演奏させていただいたことで、この曲が持っている美しさを再認識しています。
同じ曲でも、演奏者によって曲の印象や世界観ががらっと変わります。
またそれぞれの楽器にも、得意なこと、不得意なことがあったり。
でも、それを含めそれぞれに素敵な魅力が備わっています。
アンサンブルでもお互いを支え合ったり、助け合ったり、お互いの楽器の事を理解し合い、尊敬しあうことで、それぞれの魅力が更に引き立つようになり、ひいてはその一つ一つが曲の美しさとなって表れるということを再認識しています。