先日、指の関節が痛いという母の付き添いで病院に行ってきました。
痛みをとるには、やはり手術になるそうなのですが、先生曰く、
「手術をしても、あまり意味はないと思います。」とのこと。
そして、更に「痛みもとってはいけない」とも。
というのも、「まずは生活習慣の改善から」ということだそうで、手術をしても生活習慣を変えなければ、また元通りになってしまうそうです。
「痛み」というのは、身体からの警告であり、その痛みをとってしまうと、生活習慣を変えることなどすっかり忘れてしまい、今までと同じ生活を送ってしまうと。
この先生のお話がとても腑に落ちたのと同時に、これは演奏にも言えることだな、と思いました。
必要以上に身体に力が入っていて、肩こりなどになったり、無理な身体の使い方・練習をしてしまい、身体を壊してしまうなど。
日々の練習は楽譜・楽器との対話のみならず、自分の身体にも耳を傾ける必要があると改めて感じました。
これは所謂「アレクサンダー・テクニック」に繋がるのではないかと思います。
以前から、アレクサンダー・テクニックに凄く興味があり、本はもちろん、講習会にも参加したことがあります。
私は、特に身体に不調があったわけではないのですが、これを取り入れることで、テクニックや練習の面において、何かヒントを得ようと取り組んでいました。
わずかな身体の動かし方の違いで、演奏に大きく影響することもあります。
それ以前に、姿勢や楽器の持ち方が大きく演奏に影響します。
付き添いで行ったはずでしたが、健康のためにも、音楽のためにも、普段忘れがちな自分の身体の声に、耳を傾ける大切さを教えていただいたきました。