ヴァルヴの貼り替え

ヴァルヴの貼り替え

クロマティック・ハーモニカには同じ穴に「吹・吸」のリードが入っているため、息漏れを防ぐために「ヴァルヴ」が貼り付けられています。(中側、外側の両方に貼り付けられています)
古くなったり、変形、劣化、汚れなどにより、ヴァルヴが上手く機能しなくなると、思うようなタイミングで音が出てこなかったり、雑音が鳴ったり、音質が変わってしまったりする原因にもなります。
そのような場合は新しいものに貼り替える必要があります。

 

01ヴァルヴ貼り換え

古いヴァルヴを取り、新しいヴァルヴを貼っていきます。(赤矢印の箇所です)

02ヴァルヴ貼り換え

ヘラなどを使って、残っているボンドを取り除きます。

↓↓ヘラは下記の工具セットに入っています。

 

03ヴァルヴ貼り換え

綿棒などに消毒用エタノールを少しつけ、スロットル(ヴァルヴが取り付けられていた穴)の周りを綺麗にします。
他のリードやヴァルヴを折り曲げたりしないよう、十分注意してください。

04ヴァルヴ貼り換え

スロットルに合わせてみて、新しいヴァルヴの長さをチェックします。(長すぎる場合はカットしても使えます)

ヴァルヴ図1

 

左図の赤丸で示した先端部分がスロットル(破線で表示)よりも短いと息漏れしてしまいますし、逆に長すぎるとヴァルヴがリードプレートにくっつきやすくなってしまいます。
目安としては、左の図のように、先端部分と左右の余白が同じくらいになるように調整してください。

ヴァルヴ図2

 

左図の赤丸で示した根元部分が接着箇所なのですが、ここが短すぎると接着面が狭くなり、剥がれやすくなります。
また、長すぎてしまうとボディに干渉する恐れがあります。(中側のヴァルヴの場合)

 

ボンドで接着する前に、ピンセットなどを使って下記のようにヴァルヴを癖付けしていきます。ヴァルヴ図3-1
上記の図の赤丸の箇所が浮き上がっていたり、下記の3つの図例のようになっていると、ビリついた音が出たり、雑音がなったりと上手く機能しない原因になります。

ヴァルヴ図(良くない例)4

ヴァルヴ図(良くない例)5

ヴァルヴ図(良くない例)6

 

 

06ヴァルヴ貼り換え

ボンドを付けます。
メーカー等のインストラクションでは、ヴァルヴにボンドをつけるように書かれているのですが、リードプレートに直接つけた方がやり易いのでオススメです。(前項で行ったヴァルヴの癖付けを極力崩さないためにも)

 

ボンドも何種類も試してみましたが、こちらがオススメです。
このボンドを使っていて、これまでに演奏途中にヴァルヴが剥がれたことは一度もありません。HOHNER(ホーナー)の現行モデルのヴァルヴはエンボス加工になっているのですが、このボンドは完全に乾いた状態でも柔軟性があり、凸凹面にもオススメです。
また、接着した直後はヴァルヴの位置の微調整も可能です。
ボンドの種類やメーカーが違うだけでもビリ付きなどが起こることがあります。
 

ヴァルヴ図7

 

スロットルに対して、左右の余白が均等になるように、また、先端部分も長くなり過ぎないように注意しながら根元部分をボンドで貼り付けます。

07ヴァルヴ貼り換え

指で押さえて圧着します。

08ヴァルヴ貼り換え

接着直後は剥がれやすいため、ボンドが乾いてから楽器の組み立てや、演奏をするようにしてください。

こちらで紹介したヴァルヴの癖付け(調整方法)は一例です。
私自身は、音域や吹音・吸音などによってヴァルヴの調整も変えています。
多くのハーモニカ奏者を悩ませている「結露によるヴァルヴの貼り付き問題」も調整方法によってある程度緩和することができます。

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