リードプレートの外し方と取り付け方

木製ボディのリードプレートの外し方と取り付け方

吸音のリードの調律や、外側のヴァルヴの貼り換えなどは、カバープレートを外すだけで出来ますが、吹音のリード、中側のヴァルヴの場合はリードプレートを外す必要があります。
リードプレートがビス止めされている機種は比較的いいのですが、木製のボディなどは釘打ちされており、外す際は少し手間がかかります。

 

リードプレートの外し方

リードプレートの取り外し 01

まずはラジオペンチを使って、赤印の支柱を取り外します。
上側、下側どちらのリードプレートが先でも大丈夫です。写真では上側を最初に外していきます。

リードプレートの取り外し02

取り外す際は、前後や左右に揺らしたりせずに、

リードプレートの取り外し03

ボディに対して垂直に引き抜くようにしてください。
(なるべく穴が広がらないようにするため、前後左右に揺らしたりせずに、垂直に真っすぐ引き抜いてください。)

リードプレートの取り外し04

反対側も同じように取り外します。

リードプレートの取り外し05

同様に、前後や左右に揺らしたりせずに、ボディに対して垂直に引き抜くようにしてください。
(なるべく穴が広がらないようにするため)

リードプレートの取り外し06

次に、腕時計の裏蓋オープナーを使って、リードプレートを外していきます。
(洋食ナイフやカッター、ヘラなどよりは、裏蓋オープナーの方が外しやすく、傷もつきにくいためお勧めです。)

 

 

リードプレートの取り外し07

リードプレートの角のところから、少しずつリードプレートを外していきます。

リードプレートの取り外し08

リードプレートの角に裏蓋オープナーを当てて、少しずつ差し込んでいきます。
(裏蓋オープナーの刃はとても鋭利なので、十分にお気をつけください。)

リードプレートの取り外し09

≪角側から見た様子≫

(差し込んでいく際に、リードやヴァルヴに刃が当たらないように十分お気をつけください。)

リードプレートの取り外し10

少しずつ差し込んでいきます。
(テコのように使って無理に持ち上げたりしてしまうと、リードプレートを曲げてしまったり、ケガをしてしまう恐れがありますので、あくまでも少しずつ差し込むようにしてください。)

リードプレートの取り外し11

≪角側から見た様子≫

リードプレートの取り外し12

位置を少しずらして、同じように少しずつ差し込んでいきます。

リードプレートの取り外し13

また同じように少し位置をずらして、少しずつ差し込んでいきます。

リードプレートの取り外し14

同様に位置を少しずつずらして、リードプレートの端から端まで裏蓋オープナーを差し込んでいきます。
(差し込んでいく際に、リードやヴァルヴに刃が当たらないように十分お気をつけください。)

リードプレートの取り外し15

≪背面から見た様子≫

リードプレートの取り外し16

裏蓋オープナーを差し込んでいくと、リードプレートとボディの間に隙間ができ始め、釘が浮き上がってきます。

リードプレートの取り外し17

浮き上がった釘をラジオペンチなどで引き抜いていきます。
(写真では、ミニニッパーを使い古したものを使っています。新品のニッパーや切断能力の高いものは釘を切断してしまう恐れがありますので、十分お気をつけください。)

リードプレートの取り外し18

釘を抜く際も、支柱と同様に前後や左右に揺らしたりせずに、ボディに対して垂直に引き抜くようにしてください。

反対側のリードプレートを修理・調整しない場合でも、必ず両側のリードプレートを外すことをお勧めします。
片側だけ外しておくと、リードプレートの反りの影響でボディが曲がり、割れや亀裂の原因となることがあります。

 

リードプレートの取り付け方

リードプレート取り付け方01

リードプレートをボディに取り付けていきます。
上側、下側どちらのリードプレートが先でも大丈夫です。写真では下側を最初に取り付けていきます。

リードプレート取り付け方02

印のリードプレートとボディの釘穴位置を合わせます。

リードプレート取り付け方03

釘を指で軽く入れていきます。

リードプレート取り付け方04

金槌、金床、ゴムマットを使って釘を打ち込んでいきます。

リードプレート取り付け方05

直接、金床にボディを当てると割れや傷がつく恐れがあるため、ゴムマットを載せて使います。

リードプレート取り付け方06

リードやリベット、ヴァルヴなどに当たらないように十分注意しながら、金槌で釘を打ち込んでいきます。

リードプレート取り付け方07

反対側も同様に、リードプレートとボディの釘穴位置を合わせて、指で軽く釘を入れていきます。

リードプレート取り付け方08

今度は金床にゴムマットをあてずに使います。
(金床に載せる際にも、リードやリベット、ヴァルヴに当たらないように十分にご注意ください。)

リードプレート取り付け方09

リードやリベット、ヴァルヴなどに当たらないように十分注意しながら、金槌で釘を打ち込んでいきます。

リードプレート取り付け方10

浮いている箇所や隙間がないか確認します。

リードプレート取り付け方11

支柱を打ち込んでいきます。

リードプレート取り付け方12

釘と同様に、まずは指で軽く支柱を入れます。

リードプレート取り付け方13

リードやリベット、ヴァルヴなどに当たらないように十分注意しながら、金槌で釘を打ち込んでいきます。
(金床に載せる際にも、リードやリベット、ヴァルヴに当たらないように十分にご注意ください。)

リードプレート取り付け方14

反対側も同様に打ち込んでいきます。

リードプレート取り付け方15

最後に浮いている箇所や隙間がないか確認します。

今回使用している金床(アンビル)は、以前TOMBOさんから販売されていた修理工具です。
少々サイズは大きくなりますが、ホームセンターなどで入手できるアンビルでも代用できるかと思います。

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