リードプレートの外し方と取り付け方
木製ボディのリードプレートの外し方と取り付け方
吸音のリードの調律や、外側のヴァルヴの貼り換えなどは、カバープレートを外すだけで出来ますが、吹音のリード、中側のヴァルヴの場合はリードプレートを外す必要があります。
リードプレートがビス止めされている機種は比較的いいのですが、木製のボディなどは釘打ちされており、外す際は少し手間がかかります。
リードプレートの外し方
まずはラジオペンチを使って、赤〇印の支柱を取り外します。
上側、下側どちらのリードプレートが先でも大丈夫です。写真では上側を最初に外していきます。
ボディに対して垂直に引き抜くようにしてください。
(※なるべく穴が広がらないようにするため、前後左右に揺らしたりせずに、垂直に真っすぐ引き抜いてください。)
同様に、前後や左右に揺らしたりせずに、ボディに対して垂直に引き抜くようにしてください。
(※なるべく穴が広がらないようにするため)
次に、腕時計の裏蓋オープナーを使って、リードプレートを外していきます。
(洋食ナイフやカッター、ヘラなどよりは、裏蓋オープナーの方が外しやすく、傷もつきにくいためお勧めです。)
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リードプレートの角のところから、少しずつリードプレートを外していきます。
リードプレートの角に裏蓋オープナーを当てて、少しずつ差し込んでいきます。
(※裏蓋オープナーの刃はとても鋭利なので、十分にお気をつけください。)
≪角側から見た様子≫
(※差し込んでいく際に、リードやヴァルヴに刃が当たらないように十分お気をつけください。)
少しずつ差し込んでいきます。
(※テコのように使って無理に持ち上げたりしてしまうと、リードプレートを曲げてしまったり、ケガをしてしまう恐れがありますので、あくまでも少しずつ差し込むようにしてください。)
位置を少しずらして、同じように少しずつ差し込んでいきます。
また同じように少し位置をずらして、少しずつ差し込んでいきます。
同様に位置を少しずつずらして、リードプレートの端から端まで裏蓋オープナーを差し込んでいきます。
(※差し込んでいく際に、リードやヴァルヴに刃が当たらないように十分お気をつけください。)
裏蓋オープナーを差し込んでいくと、リードプレートとボディの間に隙間ができ始め、釘が浮き上がってきます。
浮き上がった釘をラジオペンチなどで引き抜いていきます。
(写真では、ミニニッパーを使い古したものを使っています。新品のニッパーや切断能力の高いものは釘を切断してしまう恐れがありますので、十分お気をつけください。)
釘を抜く際も、支柱と同様に前後や左右に揺らしたりせずに、ボディに対して垂直に引き抜くようにしてください。
※反対側のリードプレートを修理・調整しない場合でも、必ず両側のリードプレートを外すことをお勧めします。
片側だけ外しておくと、リードプレートの反りの影響でボディが曲がり、割れや亀裂の原因となることがあります。
リードプレートの取り付け方
リードプレートをボディに取り付けていきます。
上側、下側どちらのリードプレートが先でも大丈夫です。写真では下側を最初に取り付けていきます。
赤〇印のリードプレートとボディの釘穴位置を合わせます。
金槌、金床、ゴムマットを使って釘を打ち込んでいきます。
直接、金床にボディを当てると割れや傷がつく恐れがあるため、ゴムマットを載せて使います。
リードやリベット、ヴァルヴなどに当たらないように十分注意しながら、金槌で釘を打ち込んでいきます。
反対側も同様に、リードプレートとボディの釘穴位置を合わせて、指で軽く釘を入れていきます。
今度は金床にゴムマットをあてずに使います。
(※金床に載せる際にも、リードやリベット、ヴァルヴに当たらないように十分にご注意ください。)
リードやリベット、ヴァルヴなどに当たらないように十分注意しながら、金槌で釘を打ち込んでいきます。
リードやリベット、ヴァルヴなどに当たらないように十分注意しながら、金槌で釘を打ち込んでいきます。
(※金床に載せる際にも、リードやリベット、ヴァルヴに当たらないように十分にご注意ください。)
今回使用している金床(アンビル)は、以前TOMBOさんから販売されていた修理工具です。
少々サイズは大きくなりますが、ホームセンターなどで入手できるアンビルでも代用できるかと思います。