ハーモニカの寿命について
普段のお手入れや保管環境、練習量、楽器メーカー、材質等によって変わるため、一概に「○○年」ということは言えませんが、私個人としては、メンテナンスや修理をして大切に使っていけば、かなり長く使えると思っています。
これまでに買ったハーモニカで、使えなくなって捨ててしまった楽器は一つもなく、現在でも所有しているものは全て演奏可能な状態です。
日々のお手入れとしては、基本的にはガーゼハンカチ等で乾拭きで大丈夫です。
少し汚れが気になるような場合は、消毒用のエタノールをガーゼハンカチ等に少量つけて拭きとってください。
また高温多湿な場所や、直射日光の当たる場所での保管も避けてください。
ボディ(本体)が木製の場合は、梅雨の時期などはカビが生える恐れもありますので、特に注意が必要です。
使っていくうちに不具合が出やすいのが、「ヴァルヴ」と「リード」だと思います。
ヴァルヴは比較的扱い易く、古くなったり、折れ曲がったりした場合は、新しいものに貼り換えれば大丈夫です。
練習量等にもよりますが、リードのトラブルも以外に少なくありません。
リードに関しては特に経験や知識も必要になってきます。
リードの交換や修理に関する本や資料も少ないため、先生や経験者の方に習いながら、古い楽器を使って修理の練習をされることお勧めしています。
ボディ(本体)に関してですが、特に木製の場合、使っていくうちに歪んだり、隙間ができたり、割れたりすることがあります。
(ボディが樹脂製でも、経年劣化等によって割れたりすることがあります。)
ボディ(本体)もパーツ交換が可能です。
木製などで、リードプレートがくぎ打ちされているものは交換が少し大変ですが、樹脂製など、ビス止めされているものの場合は、比較的容易に交換可能です。
メーカーや楽器店、専門家の方などに修理を依頼することもできますが、楽器の細やかな状態や特有のクセを把握できているのは、やはり自分自身だと思っています。
より良い楽器の状態を目指すためにも、自分自身でメンテナンスや修理・交換が出来ることが理想的です。
まずは古い楽器を使って、取り組めそうなメンテナンスや修理・交換から少しずつ始めてみるのもオススメです。