この間、とあるところからのご依頼で沖縄の曲でハーモニカの無伴奏アレンジをすることになりました。
ハーモニカは吹く楽器の中では珍しく(フルートやトランペット等の管楽器は基本的には単音)、一人で和音が出せます、というお話をすることがあります。
とは言え、ピアノのようにどんな和音でも自由に出せるというわけではなく、かなり制約があります。
その中で、悩みに悩んだ結果…
「てぃんさぐぬ花」の無伴奏アレンジが誕生しました。
「てぃんさぐぬ花」は沖縄ではとてもよく知られた民謡の一つで「てぃんさぐ」とはホウセンカのことです。
歌詞が1番から10番まであるようなのですが、1番は下記のような内容です。
てぃんさぐぬ花や
爪先(ちみさち)に染(す)みてぃ
親(うや)ぬ寄(ゆ)し事(ぐとぅ)や
肝(ちむ)に染(す)みり
大意:
ホウセンカの花で指先を染めるように
親の教えを心に染めなさい
クロマティック・ハーモニカの可能性を広げるべく、無伴奏のアレンジなどもこれからも手掛けていきたいと思っています。