2月8日(月)クロマティック・ハーモニカ・ラボの初リサイタル「ハーモニカマニア」終了いたしました。
プログラムの初めはハーモニカのための作品で、ジェームス・ムーディーの作品の中でも特に気に入っている3曲です。
そして釜村僚一氏による本公演の依属作品「5つの小品 ~ヴェルレーヌを讃えて~」。
釜村僚一氏は新進気鋭の作曲家で、私の作曲の先生でもあります。
今回の公演のためにピアノとハーモニカのための作品をお願いしました。
ハーモニカの曲は他の楽器と比べるとかなり少なく、また楽譜も入手困難なものがほとんどです。
クロマティック・ハーモニカ・ラボの目的の一つとして、ハーモニカ作品の開発があります。
今回作っていただいたこの「5つの小品 ~ヴェルレーヌを讃えて~」もこれから新たなハーモニカ作品として、多くの方に愛されていくことと思います。
クロマティック・ハーモニカ・ラボとして一緒に活動しているピアニストの新崎誠実はドビュッシー作品を得意としており、ハーモニカに合いそうなドビュッシー作品から2曲を選出しました。
締めくくりには、ピアソラの作品から2曲をお届けしました。
ハーモニカと同属楽器でもあるバンドネオンで演奏されるこの曲は、ハーモニカの音色にもとてもよく合う作品です。
今回のリサイタルで撮影もしていたのですが、誤作動により録画できていませんでした。
ですが、ホールの方に音源を録っていただいており、そのうちからオブリビオンをアップしました。
緊急事態宣言が延長された中での開催ということもあり、準備や打ち合わせの段階から、より入念に感染対策を行ってまいりました。
接触感染予防の観点から、今回はアンケートの記入をお願いすることができなかったのですが、それに代わるものなど、今後の課題もいくつか見えてきました。
私の中でコンサートの理想像があるのですが、今回のリサイタルはそれに向けての第一歩を踏み出せたような気がしています。
より多くの方々にハーモニカの魅力をお伝えできるよう、今後も第2回、3回と重ねていければと思っています。
お越しいただいた皆様、スタッフ・関係者の皆様、本当にありがとうございました。